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12月10日-05号

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  1. 日向市議会 2020-12-10
    12月10日-05号


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    令和 2年 12月 定例会(第6回) 議事日程(第5号)                    令和2年12月10日午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 1、一般質問---------------------------------------出席議員(19名)     1番  黒木高広        2番  黒木万治     3番  (欠員)        4番  三樹喜久代     5番  富井寿一        6番  三輪邦彦     7番  徳永幸治        8番  海野誓生     9番  若杉盛二       10番  松葉進一    11番  柏田公和       12番  西村豪武    13番  黒木金喜       14番  近藤勝久    15番  黒木英和       16番  友石 司    17番  森腰英信       18番  日高和広    19番  畝原幸裕       20番  小林隆洋---------------------------------------説明のための当局出席者 市長         十屋幸平     副市長        黒木秀樹 教育長        今村卓也     地域共生・地域医療推進担当理事                                長倉芳照 総合政策部長東郷総合支所長      総務部長       田中藤男            塩月勝比呂 健康福祉部長     柏田武浩     農林水産部長     児玉 貴 建設部長       古谷政幸     教育部長       小林英明 消防長        松木嚴生     総務課長       福永鉄治---------------------------------------議会事務局出席者 局長         門脇功郎     局長補佐       小坂公人 局長補佐       東 久美     主査         後藤 仁 主査         宮田有紀     主任主事       黒木一義--------------------------------------- △開議 午前9時30分 ○議長(黒木高広) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(黒木高広) 日程第1、一般質問であります。 質問は、抽選で決定した順番で行います。 本日は、19番畝原幸裕議員、13番黒木金喜議員の2名を予定しております。 それでは、19番畝原幸裕議員の発言を許します。 19番畝原幸裕議員。 ◆19番(畝原幸裕) 〔登壇〕おはようございます。 通告書に従いまして、質問を行います。 1、市制施行70周年、合併15周年を迎えて。 日向市は、昭和26年4月に富島町と岩脇村が合併して誕生した。その後、昭和30年1月には美々津町を編入し、平成18年2月の東郷町との合併を経て、来年4月で市制施行70周年を迎える。この間、先人の方々が幾多の困難を乗り越え、克服し、現在の発展があることを忘れてはならない。 また、本年は新型コロナウイルス感染症が社会の様々な分野で変化を引き起こし、国民生活や経済活動などに大きな影響を与えている。新しい生活様式の実践、官民を挙げた緊急経済支援策などにより、新たな日常生活が形成されつつある。 さらに、日本各地で発生する自然災害は、その経験や教訓を伝えるにはあまりにも頻繁過ぎるほどの大災害が発生している。このような中、現代に生きる私たちは、貴重な財産を大切にしながら、新たな挑戦によって後世にしっかりとバトンをつなげていかなければならない。 そこで、以下の件について伺う。 (1)節目の年に当たり、記念事業、記念行事は考えていないのか伺う。 (2)東郷町との合併当初(市長は県議会議員)と現在を比較した場合、これからの東郷地域のまちづくりをどのように進めていくのか伺う。 (3)東郷総合支所の今後の位置づけについて、人員体制や場所についての考え方について伺う。 2、市立東郷病院について。 平成18年2月の日向市と東郷町との合併時の調整方針では、地域医療の中心医療機関として存続するとした上で、経営形態及び地域医療機関としての在り方について検討を行うことになっていた。 平成25年度から病院の改築計画を進めるも、平成27年7月の医師退職に伴い、入院診療を休止したことで起債ができずに見送りとなり、入院診療休止等の影響もあり、経営状況が悪化をした。平成30年4月から入院診療を再開するが、患者数が休止前の水準に回復せず、医師確保が困難であることに加え、経営状況が悪化したことで医療提供体制の見直しが必要となり、令和元年度に日向市立東郷病院在り方検討委員会で、今後の東郷病院の在り方について検討を行った。 高齢化が進む東郷町地域においては、身近な場所に通院できる環境を安定的に維持していくことが重要であることから、必要な施設整備の整理を行い、無床診療所として経営を継続していくことが検討委員会の方針として出され、そのことを踏まえ、7月から8月にかけて東郷町地域を中心に市内10か所で、日向市立東郷病院の今後の在り方に関する市民説明会が開催された。 説明会の成果及び今後の考え方について伺う。 (1)市民(特に東郷町地域)に無床診療所での経営を納得していただけたと思うか伺う。 (2)参加者の数をどのように分析し、出された意見や要望を今後の病院経営や改築計画に生かしていくのか伺う。 (3)新たな診療所整備に向けて、市長自身の考えについて伺う。 3、新しい時代における教育の在り方について。 中央教育審議会において、新しい時代の初等中等教育の在り方について議論が進められている。10月7日、令和の日本型学校教育の構築を目指して、中間の取りまとめがなされたところである。年度末をめどに答申されると考える。 文部科学省としても、多様な子どもたちの資質能力を育成するための個別最適な学びと、社会とつながる協働的な学びの実現に向け、必要な取組を進めていくと考えられる。 そこで、以下の件について伺う。 (1)日向市教育委員会としては、新しい時代に向けての教育の在り方をどのように進めていくのか伺う。 (2)今まで日向市では、小中一貫教育や学校統廃合が進められてきたが、コロナ禍によって今後の考え方が変わってくるのではないかと考えるが、見解を伺う。 (3)ICT環境の中、教育のデジタル化が進められている。時代の流れで大変重要な取組と考えるが、反面、文字をペンや筆で書く習慣が希薄化してきているように思える。書写教育の在り方が重要ではないかと思われるが、見解を伺う。 (4)コロナ禍、少子化の中で、都市と地方の学校を行き来する、いわゆるデュアルスクールの取組を進める考えはないか伺う。 4、日向圏域国道5路線の道路整備事業の促進について。 国道5路線は、日向圏域の連係と交流、産業発展など多面的機能の基軸として地域活性化を図る基幹道路であり、救急や災害時の救援物資の搬送路として、また圏域住民の命の道として、医療防災機能の面からも重要な路線として位置づけられている。 また、近年の重要港湾細島港としては、国際物流ターミナルの供用開始、民間製材工場増設等の需要拡大による16号岸壁の整備決定など、細島港と耳川流域の豊富な森林資源をつなぎ、農商工連携を図る上でも、国道5路線のネットワーク機能強化が必要不可欠である。 以下の件について伺う。 (1)市長はこの5路線の重要性をどのように位置づけているのか。国道327号線の整備促進期成会の会長として、今後の活動状況について伺う。 (2)国道327号線小野田切瀬におけるS字カーブの改良工事の進捗状況について伺う。 以上、第1問といたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 19番畝原幸裕議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕おはようございます。 19番畝原議員の御質問にお答えをいたします。 まず、市制施行70周年についてであります。 令和3年度は、市制施行70周年及び合併15周年の節目に当たることから、市民の皆さんとこの慶事をお祝いするとともに、併せて、コロナ収束後の地域経済の復興を目指し、各種記念事業を行いたいと考えております。 現在、庁内において実行委員会を組織し、記念式典やイベントの実施、市民提案によるまちづくり支援事業の拡充など、未来につながる取組を検討しているところであります。 次に、東郷地域のまちづくりについてであります。 東郷地域は、人口減少、少子・高齢化が進行し、地域コミュニティの低下や地域の担い手不足など、集落維持が困難な地域の増加が懸念をされております。住み慣れた地域で暮らし続けていくためには、医療や福祉、教育、交通、情報など生活に必要なサービスを維持するとともに、集落間の連携を強化し、地域を支える担い手の育成や集落支援体制の構築を図る必要があります。このような中、東郷まちづくり協議会では、各地区に出向いて、東郷のこれからのまちづくりについて意見交換会を行っていると伺っております。 市としましても、自治会や東郷まちづくり協議会など地域の主要団体との連携を強化し、地域課題の解決に向けた取組を支援するとともに、本年度策定をいたします第2次日向市総合計画・後期基本計画と整合性を図りながら、(仮称)東郷地域振興計画を策定してまいりたいと考えております。 次に、東郷総合支所についてであります。 当該支所につきましては、施設の老朽化などが課題となってきていると認識をいたしております。このため、総合支所の在り方につきましては、東郷地域全体のまちづくりの中で検討してまいりたいと考えております。 次に、市立東郷病院についてであります。 日向市立東郷病院の今後の在り方に関する市民説明会では、東郷地域の全地区を訪問し、どういった経緯で検討を行い、方針決定に至ったのかを丁寧に説明させていただいたところでありますが、無床化につきましては、納得し難く思っておられる住民の方も多くいらっしゃることは十分に認識をいたしております。 次に、市民説明会についてであります。 コロナ禍での開催となりましたが、東郷地域におきましては、地区によってばらつきは見られたものの、全体で約300人の参加があり、市民説明会としては多くの方の参加をいただいたと考えております。 次に、市民説明会で出された意見についてでありますが、診療所の整備に係るものにつきましては、基本構想策定に生かしてまいりたいと考えております。また、救急医療体制や通院手段につきましても多くの意見をいただいたことから、東郷分遣所の救急車配備に取り組むため、今議会において関連条例の改正案を提案させていただいたところであり、通院手段につきましても、課題解決の検討を始めているところであります。 次に、新たな診療所整備についてであります。 この診療所が東郷地域のかかりつけ医療機関として、地域に根差した医療を持続可能な形で提供していくために、日向市立東郷診療所(仮称)整備検討委員会において基本構想案の検討をしていただいているところであります。その中で、整備場所につきましては、住民の利便性や通院しやすさを考慮し、東郷町農産加工施設の場所に(仮称)東郷診療所を新築する方向で意見がまとまっていると伺っております。 私といたしましてはその結果を尊重し、住民の方々から早期の供用開始の声をいただいておりますので、できるだけ早く整備を進め、地域住民の不安の解消につなげてまいりたいと考えております。 最後に、日向圏域国道5路線についてであります。 国道5路線につきましては、日向圏域内の1市2町2村をつなぐ、産業、経済、観光などの総合的な発展の基軸であり、県北部をはじめとする九州中央部や北部との広域交流が図られる重要な道路として、認識をしているところであります。 また、日向圏域国道路線整備促進期成同盟会につきましては、日向商工会議所日向農業協同組合、日向市漁業協同組合などの経済団体から組織されており、本会の特性を生かした官民連携によるインフラツーリズム及びインフラストック効果に係る調査研究など、特色のある地域の取組をアピールしながら、地方創生や国土強靱化を図るためにも、予算確保に向けて県への要望活動を継続してまいりたいと考えております。 以上であります。 なお、教育問題につきましては教育長が御答弁をいたします。また、その他の御質問につきましては担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 教育長。 ◎教育長(今村卓也) 〔登壇〕おはようございます。 19番畝原議員の御質問にお答えいたします。 まず、新しい時代の教育の在り方についてであります。 今年の10月に中央教育審議会が、「令和の日本型学校教育の構築を目指して」というタイトルで、2020年代に学校教育が目指すべき方向性について、審議の中間まとめを示したところであります。 中間まとめのサブタイトルには、「全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現」という文言が付されておりますので、新しい時代の教育の姿として、一人一人の状況に応じた学びの充実を図りながらも、多様な人々と協働しながら、持続可能な社会の創り手として学ぶことを重視していることがうかがえるところであります。 中間まとめにつきましては、まだ細かな部分まで読み込みができておりませんけれども、主旨としては、これまで我が国で行われてきた教科指導と生徒指導の主要な役割を学校が担い、児童・生徒の状況を総合的に把握しながら教師が指導を行い、子どもたちの知・徳・体を一体的に育むという日本型の学校教育を大切にしながら、さらに、時代に沿って新しい形に改善していこうとするものであります。 そして、その大きな柱となっているのが、指導の個別化、学習の個性化、協働的な学びの三つであり、具体的には、幼児教育の充実、9年間を見通した義務教育の充実、高等学校教育特別支援教育の充実をはじめ、ICTを活用した新しい時代の学びなど、九つの分野での改善策が示されているところです。 今後、1月にも答申がなされるのではと思っておりますので、国の動向を見極めながら、本市としての対応について、県教育委員会をはじめ他の市町村教育委員会とも連携を図りながら、取り組んでまいりたいと考えております。 次に、小中一貫教育や学校統廃合についての方針についてであります。 中間まとめの中に示された九つの分野の改善策の一つは、9年間を見通した新時代の義務教育の在り方についてであります。その基本的な考え方には、義務教育の9年間を見通した上で、教育課程や教科担任制の在り方などを工夫するとともに、小・中学校の教員免許を両方取得することなども示されております。 したがいまして、本市で進めております小中一貫教育の取組は、今後ますます重要度が増していくのではないかとも考えているところでありますので、現在のところ、こうしたコロナ禍の影響により、小中一貫教育の方針を変更することは考えておりません。今後出される答申の内容をしっかりと精査しながら、また、第2次日向市総合計画の後期基本計画の中で、検討に着手しようとしている学校規模の適正化等の状況も踏まえながら、小中一貫教育や学校の統廃合等につきまして、適切に対応してまいりたいと考えております。 次に、文字を書く教育の重要性についてであります。 現在、国が推進しておりますGIGAスクール構想により、令和3年度以降は、児童・生徒1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークが一体的に整備され、ICT環境の充実が図られることとなっております。 また、中間まとめの九つの分野の改善策の一つにも、遠隔・オンライン教育を含むICTを活用した学びの在り方について、その方向性が示されているところであり、今後さらに加速化していくものと感じております。同時に中間まとめでは、対面指導の重要性についても示されており、教師と児童・生徒との具体的な関係の中で、教育効果をしっかりと考えながら取り組むことの重要性についても述べられております。 ICT機器の活用だけでは、正しく文字を覚えたり、文字の形に注意しながら丁寧に書いたりする力は十分に身につかないと確信しております。いかに時代が進み、技術革新が行われようとも、文字をペンや筆で実際に書くこと、自分の考えを文章として書きつづること、正しい文字を目的に応じて読みやすく、速く書く能力の育成を図ることなど、書写教育の充実を図っていくことは、これまで以上に非常に重要になっていくものと考えております。 最後に、デュアルスクールの導入についてであります。 デュアルスクールとは、地方と都市の二つの学校の行き来を容易にし、別の学校でも教育を受けることができるようにするもので、地方移住等を促進することを目的とした徳島県教育委員会が推進している事業だと認識しております。 また、地方と都市の双方で生活を体験することにより、多様な価値観を身につけることができたり、新しい人間関係づくりに役立ったりするほか、親の新たな働き方やライフスタイルの実現、交流人口や関係人口の増加による地方の活性化や移住の促進など、様々な可能性を持った事業でもあると承知しているところであります。 導入に当たりましては、双方の指導内容を確認し、学習の進み具合を調整すること、また、そのための個別の講師の配置、教科書や教材の問題など様々な課題に対応することが必要になってくるものと考えておりますので、今後、令和の日本型教育の検討に併せて、慎重に研究を進めてまいりたいと考えております。 以上であります。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、担当部長の答弁を求めます。建設部長。 ◎建設部長(古谷政幸) 最後に、国道327号切瀬工区についてであります。 当工区につきましては、令和元年度に事業着手し、現況測量や地質調査などを実施したところでありますが、現地調査の結果、道路線形の見直しが必要となったため、今年度、測量設計の変更作業を行っていると伺っております。 ◆19番(畝原幸裕) それでは、再質問をさせていただきます。 70周年に向けての記念行事、記念事業については理解をいたしました。 コロナ禍による外出機会の減少やお祭り、季節行事等が少なくなっており、地域の絆が大変希薄化している現状であります。市長はやはり首長でありまして、しっかりと市民に対して明るい話題や希望、そういったものを提供することも一つの使命ではないかと私は考えるんですけれども、見解をお伺いしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 今、畝原議員がおっしゃっていただいたとおり、私どもも日向市を明るく元気にしたいという思いは同じでございまして、そういうことを考えますと、来年度がちょうど市制施行70周年、そして合併の15年という大きな節目でございますので、コロナ対策をしっかりやりつつ、市民の皆さんに笑顔が出るような、いろんなイベント等も考えていきたいというふうに思ってございます。 記念事業につきましては、市が行います主催事業、そしてまた、市民が提案されます市民の提案事業、そしてもう一つは冠、いわゆる70周年と15周年の冠をつけた事業、こういう事業を三つほど構成いたしまして、記念式典とかに向け取り組んでまいりたいと。それには、絶対的に必要なのは、やはり感染防止対策ということが重要でありますので、それを徹底した上で取り組んでまいりたいと、そのように考えております。 ◆19番(畝原幸裕) やはりコロナ禍の終息とはいかなくても、コロナ禍が収まり、またワクチン等が開発されることを願いまして、ぜひこの記念事業ができるような形を取っていただきたいと思うので、よろしくお願いいたします。 それでは、私は15年前に東郷町の議員でありました。それで、合併に際しての任意合併協議会、それから法定合併協議会の協議会委員として合併を進めてまいりました。当時、東郷町域は、どのようにするかということで町民にアンケートをした結果、「合併に賛成」もしくは「どちらかといえば賛成」というのが7割程度の調査をいただきまして、合併に踏み切れたんじゃないかと私は思っております。 合併当初は、幾ら吸収合併とはいえ、小さな自治体が大きな自治体と一緒になったんであるから、東郷町域のことは、かなり多く支援、また手厚い支援等をいただいておりました。その当時の議員さんも、現在ここでは、西村豪武議員黒木万治議員柏田公和議員、私の4人しかおりません。当時は日向市出身の議員さんたちから、東郷ばかりいろいろするんじゃないかという御批判も、私はいただいたのを覚えております。 しかし、15年を経過した現在、東郷町域の現状は、病院の無床化の動き、またタクシー会社の撤退など、疲弊の一途をたどっております。少子・高齢化や人口減少の影響だけで片づけてはならないと私は思っております。15周年の節目を迎え、いま一度この現実を振り返る必要があると思っております。 そのような中、やはり一番重要視されるのがまちづくり協議会ではないかと思っております。現在、まちづくり協議会の委員の方々は、大変しっかりして頑張っておられます。先ほどの答弁の中でも、今、夜の時間を使って協議会役員の方が各区を回り、区の役員の方々と、これから東郷町をどのようにしていくかということを協議をしております。大変ありがたいことではないかと思っております。 市長も先ほどそのように述べたんですけれども、担当の部長のほうからそういった状況について、一度、御意見をいただきたいと思います。 ◎総合政策部長(塩月勝比呂) 議員が今、御指摘されましたように、東郷町のまちづくり協議会におきましては、先月から今月にかけまして、東郷地区、寺迫地区を除く10地区を一つ一つ丁寧にお回りして、区民の方から御意見を賜っているという情報はいただいております。そんな中、東郷まちづくり協議会では、平成28年3月に東郷まちづくり計画を策定して、今後10年間の東郷地区のまちづくりに取り組んでおられるところであります。 また、商工業者から成る東郷町商工会におきまして、平成30年3月に、東郷町の目指すべき将来像を整理して、東郷町の現状、将来像、将来像に向けた課題、そういったものの解決のための取組をまとめた日向市東郷町の将来のビジョンを策定いたしまして、同じように取り組んでいるというふうに承知いたしております。 そういった中、来年度にかけて、市といたしまして、今年度策定いたします総合計画の後期基本計画、それとの整合性を取った東郷町の地域振興計画を策定する予定としておりますので、今後もしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 ◆19番(畝原幸裕) 大変分かりました。 今後のまちづくり協議会を運営していく上で、やはり市との関わりが大変重要になってくるんではないかと思っております。そうした場合、一番やはり東郷総合支所の在り方ではないかと思っております。 支所の職員の方々は、休みの日もまちづくり協議会の方と一緒になって、道の駅の草刈りとか、お祭り事には率先して参加をしていただいて、大変ありがたいなと思っているところなんですけれども、この後も東郷病院問題もございますが、やはり東郷町域には、かなりの大きな課題も残っております。しかし、課題が大きくなってから解決に向かうことは、大変長引く、難しいことになってくると思うんですよ。ですから、東郷町域のことは東郷町域で早めに解決できるようなシステムが私は必要ではないかと思っております。 そこで御提案なんですけれども、支所を部制、部長職を配置して、東郷町域のことは全てその部長に権限を持たせて、いろいろ解決を図っていく方法が一つあるんではないかと考えるんですけれども、市長の見解をお伺いしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 先ほどから畝原議員がおっしゃっていただいているように、東郷のまちづくり協議会、それから商工会、そして地域の区長の皆さんも含めて、今後の東郷について真剣にお考えいただいているという、この住民の皆さんが率先してそういうことに取り組んでいただくということは、非常に大事なことであるというふうに思っておりますし、地域コミュニティの中で、それがあるからこそ地域コミュニティが守られるというふうに思っております。 そして、市としての役割として、今、畝原議員がおっしゃっていただきましたように、以前は自治区長がおられて、そこにある一定の権限と財源をお任せいたしまして、そしてその中でいろんなことをやっていただいてきたという経緯もございます。それは当然、合併協議会の中での取決めの中であったというふうに理解をいたしております。 そういうところで15年が過ぎて、いろんな声も私自身も聞いております。ですから、そういうことも踏まえて、今回、第2次日向総合計画並びに、仮称でありますけれども、東郷地域の振興計画を策定したいというふうに思います。 そしてもう一つは、やはり過疎債というのをまた有効に活用できていないということも反省点としてございますので、そういうことをもろもろ含めて検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆19番(畝原幸裕) 市長から今、予算的なもので過疎債というのが、これは東郷地域だけに使えるものでありまして、私も、今後、予算をまちづくり協議会ではどうしていくんですかということもお聞きしたんですけれども、それを運用していくということでありますから、大変ありがたいと思っております。 やはり東郷地域は、完全に広い面積がございます。総合支所と位置づけしているなら、ぜひ先ほど、私がここで申し上げたようなことを進めていっていただきたいと。長い期間そういう部制でなくてもいいんですよ、東郷町がある程度の方向性が見いだせるような時期までは、やはりそういった長を位置づけしてもらってしていただいたらなと思っているんですけれども、再度、お願いします。 ◎市長(十屋幸平) 今、畝原議員から御提案がありましたような形で、様々な計画がありますので、その中で検討してまいりたいというふうに思っております。
    ◆19番(畝原幸裕) ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。 では、次に、東郷病院についてであります。 私はさきの、今後の病院の在り方に関する説明会でありますが、6会場に参加をさせていただきました。市長は先ほど300人程度とおっしゃいましたけれども、私は少なかったんじゃないかなという、コロナ禍でもありますけれども、参加者が少なかったんではないかなというふうに私自身は感じておるんですけれども、市長自身は、300人の方がお見えになったことはよかったというような感想だったんですけれども。 なぜ、私自身が少なかったかなと申しますのは、町民の方々にお聞きするところ、もう方向性が出ている、もう無床化診療になる、もうなぜなったかということを聞いても仕方ない、また、その場に行って有床を何とかやってくださいと言っても、もう方向性は変わらないだろうという、大方の方がそういった御意見でございました。 私も、そういったことをお聞きしたときに、いや、何とか今の現状を訴えてくださいということで、何名かの方にはそういったことをお話しして、参加していただいたんですけれども、やはりあの中の印象としましては、多くの方々が、東郷病院、もしくは診療所になっても有床を求める、そういった意見が多かったという私は印象を持っているんですけれども、いかがでしょうか、市長。 ◎市長(十屋幸平) 参加していただいた人数といいますのは、通常、我々がまちづくりの座談会をするとか、そうしたときに比べると断然に多かったということで、多いというふうに表現させていただきました。 私も直接伺ったときに、やはり多少ばらつきがあった。コロナの蔓延がちょっと進んだときには、やっぱりかなり少なくなったというところと、地域性があったんではないかなというふうに思っております。そしてまた、夜ということで、高齢の方が多い東郷地域におきましては、なかなかそこに行っていろんな意見を言うということが難しかったんではないかなということを反省しております。一方で、昼間やったところでは、人口比からするとほかの地域よりか少ないところでも、ある一定程度の方が参加していただきましたので、大変ありがたいなというふうに思います。 それからもう一点の、諦めているような御発言でありましたけれども、私どもとしますと、検討委員会の中で十分検討した中身についてお知らせをするということと、また、いろんな御意見も聴かなければいけないということがありましたので、取り組ませていただきました。 その中で、やはり御理解いただきたいのは、説明する会場でもお話ししたんですれども、これからの東郷地域の人口の動態と、それから高齢化率とか、先の5年先、10年先を有床診療のまま継続してできるかということも、やはり難しい状況であります。 それともう一つ大きな課題としましては、様々な医療制度の改正がありまして、それによって医師確保が厳しいと、これは私、市長になる以前から県議の時代も含めて、ある一定地域の過疎の地域で医師を確保することが難しいということも重々経験しております。県議会の中で一度議論があったのが、これ、大事なことなんですけれども、全県下の各市町村含め、過疎地域も含め、自治医科大卒を県が配置してはどうかということがありました。そうなってきたときに、過疎は特に今以上にまだ困るということで、私はそのときに反対をして、過疎を重点的に、過疎地域に医師を派遣するような制度のまま残さなければいけないという議論もさせていただきました。 そういういろんな医療の情勢を踏まえた中で、医師確保がなかなか厳しかったということがありましたので、今回は十分に皆さんに説明しなければいけないということで、これから先のことを含めて、今回は説明会を開催させていただいたところでございます。 ◆19番(畝原幸裕) その説明会の中で、一つだけ私は確認をしておきたいことがございます。 それは、やすらぎ館ですね。今後、やすらぎ館をどういうふうに生かして、また、訪問看護等で今、国からの予算等も頂いていると思いますので、今後の考え方についてお伺いしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 訪問看護も、今もですけれども職員一同、一生懸命頑張っておりますので、訪問看護も重点的にやっていかなければならないと思いますし、今回出された病院の設置場所について、先ほど御答弁させていただきましたが、一定方向が出て、道の駅の中心のところにということで方向が出ました。それとやすらぎ館はちょっと距離が離れますけれども、そこは密に連携を取りながら、地域包括ケアシステムの中で生かしていきたいというふうに思っております。 ◆19番(畝原幸裕) やすらぎ館は、平成9年4月に完成をいたしております。2億7,400万円を総工費としてかけて、10分の10、国からの予算で出来上がっておりますので、ぜひ今後もしっかりと活用させていっていただきたいと思います。 私は今回、東郷病院に関する質問をするに当たり、かなりいろいろ考えました。今、市は検討委員会のほうで、無床診療所を建設するという形で事業を今、進めていると思います。しかし、今回の説明会、また、私が東郷町域の方々から御支援をいただき、私自身も東郷病院として、また診療所としても有床の病院として残すということを、絶えず私は言ってまいりました。そういった関係で、東郷町の歴史、東郷病院の歴史を重んずる中で、私はこれから、先ほど市長から示されました今後の進め方についてここで市長と議論をすると、無床化を認めたんではないかと、私自身、今この段階で思われることがあるんではないかと思っております。私の大前提は、やはり先ほど述べたように、診療所でも有床化ということを地域の方々が強く求めておりますので、現在はそういう考えであります。 今後、ある一定時期、これは私の考えですけれども、3月議会等では病院の条例等が提案されるんではないかと思っております。そのときには議員として、議会として決断をしなくてはいけない時期が来るとは思いますが、現段階ではそういったことを述べるんではなく、私自身はしっかりと有床化を進めていただきたいということを述べまして、この病院問題は質問を終わります。 次に入らせていただきます。 先に、国道5路線についてお伺いしたいと思います。 国道327号線は、切瀬のS字カーブが改良し、また現在、日向インターチェンジから永田に向けてのアクセス道も今工事が着工しております。そうすると、日向市から諸塚村までは、大きな車も離合が危険な箇所はほとんど解消され、スムーズに交通の流れができるんではないかと思っております。問題は、諸塚村から五ヶ瀬町、熊本県に抜けるこの道路が、これから一番重要視されてくるんではないかと思っております。 そこで、市長は期成同盟会の会長であります。また、広域連合の長でもあります。昔から1市2町2村、運命共同体と言われております。それで、市長がぜひ中心になって、この国道503号、諸塚から五ヶ瀬に抜ける503号を期成会として大きく立ち上げて、県、特に国のほうに要望活動を行ったらどうかと私は考えております。いかがでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 以前は国道327号整備促進期成同盟会、今おっしゃっていただきました503号をはじめ446号、388号、265号で、それをまとめて、今まで商工会議所が中心になってやっていただいておりましたが、今年度から日向市役所が事務局となって、その5路線を進めていこうという中で、畝原議員も御存じのとおり、昨年ですか、503号線を走って、そしてその重要性を訴えるために大会を開かせていただきました。 私も、やっぱりこれから一番重要なのは、ほかのところの整備も大事なんですけれども、503号が五ヶ瀬に抜けることによって、観光とか、産業とか、人の流れが新たに生まれてくる。そして、五ヶ瀬のほうから、日向インターとアクセスするのがよくなりますので、一層そのいろんな重要性が増してくるというふうに思っております。 今回、5路線をまとめて事務局を移管したという経緯がありますので、そこを切り出してまたやるということになってくると、いろんな意味で協議をしなければならないというふうに思います。県の考え方とすると、この前の大会のときにお話をしたのは、やっぱり今やるべきところは503号だという認識を、重々、土木事務所も持っておられます。ですから、県と市と、そして協議会の皆さん、それから民間の団体の皆さんと一緒に、国のほうにも県のほうにも要望してまいりたいというふうに思っております。 今、私どもが国に行って要望するときに、国交省は一番最初に何を言うかというと、財務省にも行ってくださいと言われます。だから財務省にもお伺いして、財務局の道路局長とかそういう方とお話しして、要望しております。 503号については、やっぱり国も県も重要性を思っておりますので、しっかり取り組んでいきたいというふうに思います。 ◆19番(畝原幸裕) 私もこの質問をするに当たりまして、やはりある程度確信を持ってやらないと逆に失礼になるかと思いまして、商工会議所会頭をはじめ、お話をしてきました。それから、県、土木事務所の所長等にもお話をしてきました。また、関係町村の議員の方々にもお話をしてきました。全ての方が、まず声を上げてくださいとおっしゃいました。今、市長がおっしゃるように、やはり声を上げて大きな固まりにしないと、今、諸塚村と五ヶ瀬町が一生懸命やっているけれども、全然話にならないということなんですよ。ですから、やはり大きな固まりとして要望していくことが大事である。 確かに予算は、国交省のあたりは、やはり県北の道路という形でぼんと出てきて、これを振り分けるようなことがあってはまたならない。しかし、絶えず私はそういったことを要望していくことが大事ではないかと思っております。特に私が議長のときの経験は、文部科学省のほうに私も日向中学校の体育館のお礼を言ったときに、たまたま担当の方が、ひむかさんという方だっだんです、日向と書いて。その方のところに行ったときに、市長も御存じだと思いますが、やはり細島小学校を次やりたいんですよねという話をしたら、私もそれなりの予算を持っていますからということで、それで今の細島小学校の改築が、そこからスタートしたんじゃないかと私自身思っております。 ですから、絶えずそういった期成会とかそういったところで、国のほうに要望する場合には、やっぱり大きな固まりとして進めるのが大事ではないかと思っておりますので、ぜひ市長が、やはりそこで市長が表に出る、第一線に出るということは、この近隣町村から高い評価を受けると思うんですよ。やっぱり恩恵を一番受けるのは日向市だと思うんですよ、やはり。 特にまた、大きな災害等があった場合に、私、前回の質問でもしましたけれども、熊本の陸上自衛隊が一番頼りになるところだと思うんです。そのためには、来られる道路がないともう何もできませんので、ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。 それでは、最後の新しい時代の教育の在り方についてをお願いいたします。 先ほど、教育長も壇上から述べましたように、日本型教育、知・徳・体を一体として育むことは諸外国からも高い評価を受けていることは、私自身も認識をいたしております。また、今後の方向性について、ICT環境や学校施設の整備が、物的資源を十分に供用し、支援することが国に求められております。そのような中、私は壇上で先ほどお話ししましたが、書写教育の必要性についてもう少し議論を深めていきたいと思います。 私の家内は、市内で書道と硬筆の塾をやっております。そこの高校生の生徒さんが、教育長も教壇に立たれているから経験があろうかと思いますが、期末テストで回答は間違ってバツだった。しかし、先生が君の答案用紙の字が大変きれいだと、それだから丸をもらったことがあったということを私はお聞きしました。私も、こつこつとやっていることが実を結んだんだなという、大変うれしいお話をお聞きしたんですけれども、教育長、御感想いかがでしょうか。 ◎教育長(今村卓也) 間違っている答案に、字がきれいで丸ということは、ちょっと違うかなというふうには思いますが、今、私自身が思っていることは、大人になって今初めて思うのは、やっぱり文字は人となりを表すというふうに言われるので、きちんとした文字でやっぱりお返しをしたいし、物を書きたいというふうに思っています。それは、なかなか一朝一夕にできることではないもんですから、やはり小さいときからそういう習慣をしっかりと身につけることがとても大事だと。自分に子どもができたときに、何を学ばせるかというときに、やっぱり字をきれいに書かせたいというのはずっと思ってきました。 なかなかそれが続かなくて、続けられなかったという子もありますけれども、昔からスリーアールズというふうに言われるように、読み・書き・計算、中でも書くというのはとても大事にしなければいけないし、私も今、自身もできるだけ頂いたものに肉筆で書いて返せるような、そういうことができたらいいなというふうには思っているところではあります。大事だというふうに思います。 ◆19番(畝原幸裕) 市長にお聞きしたいと思うんですけれども、い坊市との30周年だったと思うんですけれども、一緒にい坊市を訪問いたしました。そこで、い坊市の小学校に行ったときに、向こうの小学生の書を見て大変僕も感動いたしました。そこで風信紙を渡され、訪問団の議長として一言書いてくださいと、筆を渡されました。私はそこで、一期一会、日向市議会議長畝原幸裕と書きました。市長は何か書かれたと思うんですけれども、やはりそういった場面で、自分自身が、子どもだけではなく大人もそういった習慣を身につけることが今後多くなってくるではないかと思うんですけれども、市長の感想をお聞きしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 私も書写教育、非常に大事だと思っています。私は字が下手くそなので、もう少し学生の頃に丁寧に書く訓練をしておけばよかったなというふうに思い、今、条例改正とかを市長決裁するときに、一応筆ペンを机の中に入れておりまして、筆ペンでサインをするようにしています。できるだけ、自分の名前ですから日頃書き慣れていますけれども、ちょっとしたことにメモするときにでも筆ペンを使いつつやっています。それから、万年筆もよく使います。 ですから、そういうところで、やっぱり字のきれいさ、大事さというのは、本当に大事だと思いますし、よく言われるように、読み・書き・そろばんという中で、書くという行為は、我々も本当に今パソコンで文章を書きますけれども、字を忘れてしまうんです。手に覚えさせておかないと忘れるというのはつくづく分かっておりますので、その大事さというのはありますので、教育委員会のほうでしっかりとまた書写教育も含めて、行政としても文字の大事さということは認識しております。 ◆19番(畝原幸裕) そのとき、い坊市を訪ねたときに、大王谷小学校の家内の塾の生徒の書かれた書もありました。大変、私、感動したんですけれども。また、はるか昔のことでありますが、東京のあるデバートで展示された中国書展の中に掲げられた、小学生の4年生の男子の書を見て、私、大変感動したことを記憶しております。やはり、ああ、こういうことが徹底されることが大事ではないかなと感じたんですけれども、手書きされた手紙とか、そういったものを頂くと大変うれしく、パソコンで書かれたものよりも何か大事に取っておくという習慣が、皆さん、あるんではないかと思います。 デジタル化の社会の中で、あえて私、今回質問させていただきました。デジタル化も大変必要ですけれども、やはりそういった書写の大事さというのを、先ほど市長がおっしゃったように、字を忘れたり、また、特に公文書等は、ただ変換でそのまま間違った内容等をよく目にすることがございます。ですから、やっぱり自分で書いて覚えるということを、子どもの社会だけでなく、大人の社会でもやはり今後も続けていかなくては、一方、考える必要があるんじゃないかと思っております。 それで、教育長にお伺いしますけれども、先日、12月6日、坪谷小学校で第35回の牧水ヶ丘のお祭りが開催をされました。生徒在校生は12名、いつも感心されるのは斉唱、あの牧水の歌を12名の方々が壇上で歌う。涙を誘うような感じを私いつも取るんですけれども、また、今年は神楽も、子どもたちだけで太鼓をたたき、笛を吹き、神楽を舞っておりました。12名の子どもたちが必死にやっていることを痛感いたしました。また、坪谷地区は、やはり学校の先生方、また地域の方々、生徒一体となって、しっかりと坪谷小学校を盛り上げていっていると私は思っております。 そのときに、校長先生のお話で、全国校長会の中で、神奈川県の横浜市の校長先生だったと思いますが、坪谷小学校の取組に大変関心を持っているということで、お話がちらっとございました。私は、本当にそれがデュアルスクールにつながるような感じではないかなと受け止めたんですけれども、このデュアルスクールというのは、先ほど教育長がおっしゃったように、徳島県の美波町の日和佐小学校、徳島県オリジナルの取組であります。私は今回一つの案として、地方と都会とをつなぐパイプ役としてこういうのがあるからということでお示しをしたんですけれども、期待される効果に、複雑な転校事務を解消、簡素化して2校間の移動が容易になり、地方の都市との交流が拡大する。地方と都市の二つの地域の住民の移動が拡大し、地方移住が促進されるのではないか。また、地方と都市の二つの学校の児童・生徒が同じ教室で交流することによって、学校の活性化及び双方の視点を持つ児童・生徒が育成されるのではないかと言われております。 日和佐小学校の校長先生の話では、児童数の減少により規模が縮小している学校では、友人関係が固定化する傾向にあり、デュアルスクールで転校してきた児童を囲んで、本校の児童が新しい人間関係の結びつきを自然に学んだ。また、転校してきた児童が朝の時間等に東京の生活を紹介してくれたこともあり、美波町以外の環境について知ることができた。本校児童の刺激になった。また、本校児童が転校してきた児童の方から、つぶやきやいろいろなことを通じて、とてもその大切さを身につけることができた。また、従来から自然体験や総合的な学習時間で取り組んできたふるさとの大事さカリキュラムについて、新たな企画のための視点をたくさん与えてくれたというようなことをおっしゃっております。 やはり、こういった都会とのつながりを持つことも大事ではないかなと私は思うんですけれども、坪谷小学校に再度デュアルスクールみたいなことを取り入れていただいて、坪谷小学校、日向市の特徴というものをやはり全国にアピールする必要があるんではないかと思っております。今、特認校として認定されているんですけれども、やはり坪谷地区に永住するような形での生徒を増やさないと、なかなか生徒数を増やすということは難しいんではないかなと思っております。 日向市は、若山牧水という大きな宝がございます。国語の授業で短歌を音読したり、暗唱することは現在も行っているとは思いますが、短歌を創作することなど、成し遂げたことや想像したことを書いたりすることに、総合的な学習の時間が取れるのではないかと思っております。教育課程の中で、その授業においてゲストティーチャー、つまり日向市の場合は、県内に伊藤一彦先生とか、俵万智さんとか、そういう短歌に関しては有名な先生方がいらっしゃいますよね。そういった方を学校にゲストティーチャーとして来ていただいて、やっぱりそういったことを進めることによって、県外の方々にそういったこともやっているんだなというような印象づけができるんではないかと思うんですけれども、その点について、教育長、どのような御意見を持っているかお聞きしたいと思います。 ◎教育長(今村卓也) デュアルスクールについての総合的なお話でありますが、坪谷小学校は、先般、牧水ヶ丘祭りに私も行きましたが、昨年が15人ぐらいでしたけれども、今年は12名にまた少なくなりました。そういった中で、子どもたちはとてもよくいろんな活動に取り組んでくれていまして、昨年、NHKの短歌コンクールの全国の学校大賞として選ばれたり、また、このたびは、全国の小学校の校長先生方のそういう取組の--全連小といいますが、そういった表紙を飾るという、そんなことも聞いているところであります。 子どもたちが、自分たちの地域を本当に大事に思いながらいろんな取組をしているということは、もう本当にすばらしいことで、私も行くたびに毎回お話をさせていただいているのは、ここに学んで本当によかったということを実感しながら学んでほしいということを、少し易しくお話をしています、誇りに思うということをですね。 お話のように、坪谷小学校も今、特認校制度というのを取っておりまして、半分ぐらいの子どもは特認で、坪谷以外のところから来ている子どもたちでありまして、地域に住んで、そこで坪谷小学校で学んでいる子どもというのは、本当に少なくなっています。学校を盛り上げていく方法がいろいろあると思います。デュアルスクールもその一つだというふうに思いますし、特認校制度もそうだというふうに思います。 県内の学校にももう少し幅を広げて、市内だけではなくて市外からも、または県外からも来てもいいよという、西都市の銀上の小中一貫校あたりは、そういう山村留学の仕組みを取っているところもあります。それぞれに課題を抱えながらであります。 デュアルスクールも、私も徳島に聞きましたけれども、住民票は移さなくて来られるんですけれども、実際のところは、学校の学籍簿という転校の手続の書類のやり取りはやっぱりしなければいけないので、年間に何回か行き来をすると、結構それも煩雑なんですというお話もいただいています。 いろんな課題はあるし、いろんな方法もまた見つければあるんだというふうに思いますし、市内の学校でも、アメリカあたりから親が帰って来るときに、市内の学校に体験入学として、住民票も学籍簿も移さないけれども1か月ぐらい学ばせてくださいということで、周りの子どもたちと仲よくしながらいろんなことを吸収して、勉強になりますという、そんな双方にとって、そういったこともありますので、いろんな方法を模索しながら、子どもたちにとっていい教育環境というのを、私たちも研究していきたいというふうに思っています。 ◆19番(畝原幸裕) 市長にもお聞きしたいと思うんですけれども、今、コロナ禍の中で、東京を中心とする大企業の4分の3の企業が、やはり本社機能を分散したいとか、企業自体を分散していく考えがあるということを、私、一度新聞で読んだことがございます。 合併当初は、昨日も小林議員のほうからもあったんですれども、理念として、黒潮文化と森林文化の融合というのがあったと思います。私、まさしく黒潮文化というのは、今、日向市が取り組んでいるサーフィンではないかと思います。森林文化というのは、牧水、短歌。これをうまくコラボした形で、今後、全国にアピールしていくことによって、空き家対策、移住等が進められるじゃないかなと、私、思っているんですよ。 特に今、空き家、かなり日向市も多いです。東郷町域が一番多い、270戸以上。また、東郷町の中の坪谷が一番多いとお聞きしております。ですから、そういったことを、永住していただくためには、やはりサーフィンだけではなく、その森林文化と黒潮文化を融合させるようなPRの仕方もあるんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 昨日も御答弁申し上げましたように、総合計画の大きな柱として、「海・山・人がつながり」ということがあります。そして、私どもが今、取り組んでいますいろんな観光も含めてのプロモーションビデオというところで、いろんな協議を今しておりますが、それはやっぱりある程度山に、例えば短歌とか、そういうものに焦点を当てて、今、いろんな作業を進めております。 この前、お答えしましたワーケーションでも、日向市には海と山、若山牧水があるんですよと、だから、昨日も答弁させていただきましたように、海に飽きたら山でということであります。 それからもう一つは、今、二つ目の移住のための家を改修しておりますが、次は東郷地域のどこをターゲットにするかというと、病院の先生の宿舎を改装して、あそこにお泊まりの滞在をしていただくということも可能ではないかなというふうに思っております。事業化はまだしておりませんけれども、そういう考えもございます。ですから、できるだけ山と海とをつなぐということが大事ですので、そういうところを事業化できればしていきたいというふうに思ってございます。 それともう一つは、山といいますか、今、キャンプする人が結構増えていますので、東郷地域にそういうところがないのかなというところも念頭にあります。例えば、これ、全くの空想ですけれども、牧水公園の中の駐車場がありますよね、あの辺りでキャンプする、何も使わないときですよ、使うときは駐車場として使えばいいんですけれども、何もないときはあの辺りでキャンプすることもできないのかなということなども考えておりますので、総合計画も含めて、今度、地域振興計画を策定する中で、いろんな人の意見を伺いながら、東郷地域の活性化に向けて取り組まなければいけないというふうに思っております。 ◆19番(畝原幸裕) 今、そのお話を聞いて、大変安心をしたところであります。 私、今回の質問で、多くの提案事項を市長なり教育長のほうに出させていただきました。ぜひ前向きな考えで取り入れていただいて、事業が進むようお願いを申し上げまして、時間ありますけれども、ここで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、19番畝原幸裕議員の質問を終わります。 ここで、換気のためしばらく休憩します。 △休憩 午前10時36分--------------------------------------- △開議 午前10時45分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、13番黒木金喜議員の発言を許します。 13番黒木金喜議員。 ◆13番(黒木金喜) 〔登壇〕それでは、大変お疲れさまでございます。 最後になりましたけれども、一般質問を行いたいと思いますが、質問に入ります前に、11月30日に本市で発生しました鳥インフルエンザにつきまして、お見舞いとお礼を申し上げたいと思います。 高病原性鳥インフルエンザが香川県、福岡県等で発生し、本市の対応と思いまして一般質問の通告をしましたところ、締切り当日に本市で発生をいたしたわけであります。市長より発生直後に連絡を受けましたし、また、直ちに市長のほうで対策本部を設置していただき、市職員、県職員、JA職員あるいは建設業の皆様等により、迅速な対応を取っていただき、無事防疫関係を処理していただきましたことに対しまして、感謝を申し上げたいと思います。また、被災されました農場の皆様にも、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 また、日向市の職員の皆様も、今日も寒い中でありますが、坪谷、越表の消毒作業に従事をされておりまして、併せて感謝を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。 二度と発生しないことを祈念申し上げまして、通告書に基づいて質問をいたしたいと思います。 1、市立東郷診療所(仮称)について。 令和2年3月に日向市立東郷病院在り方検討委員会(以下、病院在り方検討委員会)の答申を受け、市長は、令和3年4月から東郷病院を無床診療所として運営を継続するとの方針を示しました。これを受け、令和2年8月に日向市立東郷診療所(仮称)整備検討委員会(以下、診療所整備検討委員会)を立ち上げ、施設の整備について検討がなされています。今後、診療所整備検討委員会の議論や市民の意見を踏まえ、基本構想、基本計画が策定されます。 そこで、病院在り方検討委員会の報告や、7月から9月末まで市内10地区で開催された日向市立東郷病院の今後の在り方に関する市民説明会(以下、病院在り方市民説明会)で出された意見が、今後の整備にどう生かされていくのか質問いたします。 (1)病院在り方市民説明会では、「説明会が全地区終わらないうちに、診療所整備検討委員会の立ち上げはおかしい」、また、「市民の意見を聞き終え、市長は方針を示すべきである、押しつけ説明会、事後承認説明会であった、手順が間違っている」と、多くの声が聞かれました。今後、市民説明会をどのように行い、市民に理解を求めるのか伺います。 (2)病院在り方市民説明会では、有床の希望や再考の声が多く上げられましたが、市長は再考しないとの答弁を行い、住民と行政との間に深い溝ができました。この深い溝をどのようにして埋めていく考えなのか、その方法、対策について伺います。 (3)病院在り方検討委員会や病院在り方市民説明会で出された次の意見に対し、どう対処し、整備に生かしていくのか伺います。 ①東郷病院が無床化になった場合、東郷地域での夜間の救急搬送等における病院の受入れ体制について、市内の救急対応病院において確実に受け入れてもらえるような協定を締結するなどの考えはないか伺います。 ②市内の病院から退院後、東郷地域の病院でも通院できるような病院間の連携や体制について、どう考えているのか伺います。 ③診療所への通院手段の確保について何か対策はあるのか。また、日向市内に入院せざるを得なくなることに伴う、交通費や経費といった負担増に対する対応策はあるのか伺います。 ④東郷分遣所への救急車の配備時期、具体的な配備計画。 ⑤新築なのか改装なのか。医療機器の整備計画。 (4)診療所整備については、12月中に整備場所を含む基本構想を、年度内に基本計画を策定することで議論が進められています。 そこで、以下のことにつき伺います。 ①現在の議論の進捗状況について。 ②第2回までの診療所整備検討委員会の議事録を見ると、整備場所は、市民の利便性から道の駅とうごう周辺ありきで議論されているようにうかがえます。コンパクトシティの拠点は山陰地域だと私は思います。昔から、役場、交番、郵便局、農協、森林組合、社協、商工会、医師住宅、やすらぎ館、薬局、体育館、駐車場、グラウンド、保育園、消防分遣所、文化センター、福祉施設があり、病院受診を兼ね利用されています。整備場所選定は一長一短ありますが、商業ゾーン、福祉ゾーンと区分けして整備し、山陰地域に診療所を設置してはいかがかと思いますが、市長の見解を伺います。 また、場所の選定は重要な案件であることから、東郷域全世帯のアンケートを実施し決定する考えはないか、併せて伺います。 ③東郷町商工会、道の駅とうごう出荷者協議会からは、現在の味工房に診療所を建設する計画には、商業ゾーンであることから反対であるという意見を聞きました。この対応について伺います。 (5)診療所運営に当たり、受診者増に向けた対策として、市民への働きかけや市職員とその家族の利用促進を図るなどの考えはないか伺います。 (6)診療所は、地域に根差した医療、介護、福祉対策を目指すとあるが、訪問診療、往診、訪問介護、保健(疾病予防等の取組)、健診など事業展開ができるのか伺います。 2、農畜産業の振興について。 新型コロナウイルスの発生により、農畜産業は大きな打撃を受けています。飲食業の休業やイベントの中止などで米の重要が減少し、畜産、花卉、果樹など多岐にわたり深刻な状況です。それに最近は、国内における鳥インフルエンザウイルスの発生により、本県、本市においても最大限の警戒と防疫対策の一層の強化が求められています。 そこで、以下について質問いたします。 (1)コロナの影響は今後も続くと予想されます。このため、離農、耕作放棄地、人材不足など深刻な状況が発生すると思われます。これらについての対策、支援策について伺います。 (2)本市での鳥インフルエンザ発生時の対策や防疫対策を伺います。 (3)豚熱に感染している野生のイノシシが近畿地方で多数確認されていますが、本市の対応を伺います。 (4)宮崎県内の各家畜市場で、BL(牛伝染性リンパ腫)の清浄化に向け取り組まれておりますが、本市母牛のBLの検査率はいかがか。また、今後、清浄化には、生産者、団体の取組はもとより、行政の支援も重要であると認識していますが、いかがか伺います。 (5)国営農地開発事業による東郷地区の農地が荒廃していますが、この対策についても伺います。 (6)近年の鳥獣被害及び捕獲状況、防止柵希望者及びその設置状況並びに野生猿対策や、わな猟講習会の受付を市で随時できないか伺います。 以上、壇上からの質問といたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 13番黒木金喜議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕13番黒木議員の御質問にお答えをいたします。 市立東郷病院についてであります。 まず、今後の市民説明会の予定についてでありますが、現在策定中の日向市立東郷診療所(仮称)基本構想(案)について、本年12月22日と23日に、東郷公民館及び日向市中央公民館の2会場において、市民説明会の開催を予定しているところであります。また、パブリックコメントも併せて行うこととしており、広く市民の意見を聴取した上で、基本構想を策定したいと考えております。 次に、有床を希望する声への対応についてであります。 現在策定中の基本構想に基づき、(仮称)東郷診療所において、地域のかかりつけ医療機関として在宅医療など地域に根差した取組を充実していくとともに、東郷地域の医療を支える拠点として、できるだけ早期に施設や設備の整備を図り、一つ一つ着実に取り組んでいくことで、地域住民の御理解がいただけるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、日向市立東郷病院の今後の在り方に関する市民説明会で出された意見に対する対応についてであります。 まず、夜間の救急搬送体制についてでありますが、搬送につきましては、患者の症状と受入れ可能な病院を確認した上で行っておりますので、病院と受入れを確約する協定を締結することは難しいと認識をしております。 次に、他の病院との連携についてであります。 (仮称)東郷診療所は無床診療所となることから、他医療機関への入退院などを円滑に行うことは大変重要でありますので、日々の診療活動の中で他の医療機関との連携を深めることはもとより、診療所内にも患者の相談や、他医療機関との連携強化のための体制整備を図ることにより、地域で安心して医療が受けられるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、通院手段の確保につきましては、診療所への送迎バスの運行や乗合バスとうごうの運行体制の見直しについて検討を行っておりますが、市内病院への入院に伴う交通費等の負担につきましては、市内全域の公平性の観点から難しいと考えております。 次に、東郷分遣署への救急車配備につきましては、必要な人員等を確保の上、できるだけ早い時期に配備してまいります。 次に、新診療所につきましては、新築を予定しているところであります。また、施設整備に併せ、医療機器の導入や更新も行う予定としておりますが、現場の医師などの意見やコストを見極めながら、今後、策定する基本計画の中で検討することとしております。 次に、基本構想についてであります。 まず、策定の進捗状況につきましては、これまで外部有識者による日向市立東郷診療所(仮称)整備検討委員会を4回開催し、おおむね構想の方向性が固まったところであります。今後、庁内の政策会議、パブリックコメント、市民説明会等を経て、基本構想を決定する予定としております。 次に、診療所の建設場所についてでありますが、整備検討委員会としては、利便性や通院のしやすいことを理由に、東郷町農産加工施設の場所に新築するとの方向性でまとまっていると伺っております。市としましては、地元区長代表、公募地域住民、地元関係団体等で構成する整備検討委員会において検討された結果を尊重したいと考えております。 また、整備地に係る関係者に対しましては、これまでも説明しているところでありますが、今後も、必要に応じ説明してまいりたいと考えております。 次に、受診者増に向けた対策についてでありますが、地域のかかりつけ医療機関として、医療需要に対応できる施設や設備を整備するほか、在宅医療の充実や、広報紙による積極的な情報発信などに取り組み、地域住民に選ばれる診療所になることが重要だと認識しております。 次に、診療所の事業展開についてでありますが、住民が住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、診療所の役割として、病気の治療のみならず、住民の健康の保持増進、また、介護や福祉への連携強化を図ることは、大変重要なことであると考えております。 特に、在宅医療機能については、高齢化の進む東郷地域においては充実していく必要があると考えておりますので、訪問診療や往診の積極的な実施や訪問看護の充実に向け、現場医師を含む職員が一丸となって、取組を進めているところであります。 次に、コロナ禍における離農、耕作放棄地等の対策についてであります。 高齢化の進行に加え、コロナ禍により担い手の減少、農地の荒廃化が懸念される状況であることから、これらに対し、しっかりと施策を展開していく必要があると認識しているところであります。 具体的な施策といたしましては、担い手の確保・育成を図るため、就農希望者、新規就農者に対する農地のあっせんや補助事業の活用支援を行うとともに、集落営農の組織化や農作業支援組織の利用促進、農業法人に対する支援など、多様な担い手の確保に努めてまいりたいと考えております。 また、農地中間管理事業を活用した農地集積の促進や鳥獣被害対策の推進、農業生産基盤の計画的な整備などにより、農地の荒廃化の防止と優良農地の確保に努めてまいります。 次に、鳥インフルエンザの防疫対策についてであります。 このことにつきましては、香川県や福岡県での発生を受け、養鶏農家へ石灰を配布し、注意喚起するなど、防疫対策の強化に努めていたところでありますが、残念ながら、先月30日に東郷地域におきまして高病原性鳥インフルエンザが発生をいたしました。早速、農林水産部を中心に、東臼杵農林振興局等と連携を図りながら防疫措置への準備に着手するとともに、日向市鳥インフルエンザ防疫対策本部を設置し、県や市のマニュアルに基づく発生農場の道路封鎖や現地本部への保健師の派遣など、一連の初動防疫を支援したところであります。 その後、当該農場の防疫措置は12月2日15時30分に終了しましたが、蔓延防止のために設置されました2か所の消毒ポイントにつきましては、新たな発生が確認されない限り、坪谷ポイントは12月12日まで、越表ポイントは12月23日まで、関係車両の消毒が継続される予定であります。 鳥インフルエンザにつきましては、いつどこで発生してもおかしくない状況であり、翌年3月までは特に警戒を要しますので、関係機関等と連携し、発生防止に努めたいと考えております。 最後に、BL清浄化に向けた取組についてであります。 延岡家畜市場管内の繁殖雌牛のBL、いわゆる牛伝染性リンパ腫の検査率は81%となっておりますが、日向農業協同組合管内の検査率は75%となっております。また、東臼杵郡市畜産農業協同組合連合会では、生産者と関係機関の拠出による東臼杵郡市特定疾病対策基金を造成し、BL清浄化の取組を進められておりますので、本市といたしましても、特定疾病対策の重要性から、管内の市町村と同様に支援をしてまいりたいと考えてございます。 以上であります。 なお、その他の御質問につきましては担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、担当部長の答弁を求めます。農林水産部長。 ◎農林水産部長(児玉貴) 次に、豚熱対応についてであります。 平成30年9月に、岐阜県で発生が確認されました豚熱は、野生イノシシにも感染が確認されており、この野生イノシシが媒体となって感染が拡大しております。このような中、本市においては、延岡家畜保健衛生所と連携し、農場周囲に侵入防止柵を設置したところであります。 次に、国営農地開発事業美々津地区の荒廃農地の対策についてであります。 高齢化の進行に伴う担い手の減少により、生産性の低い農地について荒廃化が進んでいる状況にあります。国営農地開発事業美々津地区の東郷地区の農地についても荒廃化が見られますが、羽坂地区など一部地域においては、農地中間管理事業により地域の担い手に農地が集積され、活用している状況にあります。 今後の対策といたしましては、同事業のさらなる推進により、担い手への農地集積を促進し、農地の荒廃化の防止と優良農地の確保に努めてまいりたいと考えております。 最後に、有害鳥獣による被害状況及び対応等についてであります。 近年の被害につきましては、侵入防止柵の設置及び有害鳥獣捕獲を促進することで徐々に減少傾向にあるものの、いまだ深刻な状況にあります。侵入防止柵につきましては、各地区からの要望を取りまとめ、優先順位をつけて、次年度以降、順次設置を行っております。今年度の侵入防止柵の設置状況は15地区で、延長3万7,450メートルを予定しており、平成23年度以降、累計で114地区、延長29万メートル以上の設置を完了する見込みであります。 また、令和元年度のイノシシ、鹿等の捕獲実績は3,130頭となっており、今年度も3,000頭を超える見込みで推移しております。 野生猿対策につきましては、日向市有害鳥獣対策協議会と連携し、囲いわな等の捕獲に関する研修会を開催することで、捕獲促進及び技術の向上を図るとともに、追い払いや食物残渣の除去等により、被害軽減に努めているところであります。 わな猟講習会につきましては、県が主催する狩猟免許試験を受験する際に受講すべきとしている初心者講習会のことでありますが、その受付業務につきましては、県が県内各地区の猟友会へ委託しているものであります。 ◆13番(黒木金喜) 答弁ありがとうございました。 それでは、提案も含めて再質問をさせていただきたいと思います。 まず、1、市立東郷診療所(仮称)についてでありますが、徳永議員、小林議員、畝原議員も質問をいたしましたので、重複しないように質問させていただきたいと思いますが、(1)から(2)につきましては、7月から9月まで開かれました病院の無床化に伴う説明会でありますので、市民の皆さんから多くの意見が出されておりますので、このことについては市長にお伺いをしたいと思いますし、それ以降につきましては、現在、診療所整備検討委員会で検討されております件でありますので、長倉理事にお聞きをしたいと思います。 それでは、病院の在り方説明会の件についてですが、私も10会場中8会場ほど出席をさせていただきました。8会場で私がカウントしましたところ、283名の方が出席しておったなというふうにカウントしたところでありますが、その会場で市民の皆さんから意見を聞きました。その中で、もう決まったことの説明会は説明会ではなくて報告会じゃないかと、意味がないと、幾ら意見を述べても聞いてくれないと。また、説明会が9月まであるのに、8月にはもう診療所の検討委員会を立ち上げたと、これも市民の意見を無視して、何ぼ意見を言っても生かされないんじゃないかというようなことで、市政運営に対する諦め、悪い言葉ですが、東郷の人をばかにしているんじゃないかというような声も聞きました。このことについて、市長はどう考えておるのか、再度お聞きしたいと思います。 また、市民は無床化に納得はしておりません。私も、先ほど畝原議員が申し上げましたように、やっぱり診療所で有床化という気持ちが今もあります。議会としましても、アンケートを実施した結果、有床希望が非常に多数を占めておりました。市民説明会でも有床化とか、診療所でも19床の有床化、あるいは平日治療後にしばらく休めるようなベッドを置いてくれないかというような意見も出されましたが、市長はやっぱり苦渋の決断で、無床化ということで述べられておりましたが、やっぱり市長の選挙の公約性とか、政治不信とか信用性とか、そういう行政と東郷の住民の方とに何か深い溝ができたな、壁ができたなという感じがしておるんですが、この2点について、市長の見解をお尋ねしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 説明会は随時行う予定でしたが、コロナ禍が拡大いたしまして、変更せざるを得ない。やはりそこに集まっていただくどの公民館におきましても、やっぱりちょっと手狭なところがあって密を避けられないということで、延期をさせていただいた経緯がございます。 それに併せて、もう一つ、診療所におきましてもいろんな手続上、やはり整備のための検討委員会を立ち上げていかなければその分だけ遅れていく。例えば一回全部が終わってやったというと、その分、年度をまたいでいきますので、そういうことがありまして、住民の代表とか、地区の代表とか様々な方に入っていただきながら、検討させていただいております。それと、やはり専門のお医者さんもおられますので、日程調整に相当の時間がかかりますから、そういうところも含めて検討をさせていただいたところであります。 それと、先ほどお言葉にありましたように、私が1期目のときにお約束した有床診療といいますか、病院を維持するということですけれども、私もそれを維持したいというふうに正直思っておりました。しかしながら、平成30年の病院再開後も、なかなか患者の皆さんが、もう別な場所に行っているという状況もあったと思うんですけれども、病院として再開しても、財政的なことも含めまして思ったような数字にならない、それからもう一つは、やはりこの議会でも何度も答弁いたしておりましたけれども、医師確保というのが非常に難しい。そういう中でも、やはり我々は医師を何とか確保しようということで、随時いろんな人とコンタクトを取りながら、そして今の2名体制というのを確立することができました。 説明会の中でも何度もお話ししたんですけれども、地域住民の方々が御理解と納得をしていないということは、私も重々承知をいたしております。そういう中にあって、これから東郷地域がどういう人口動態になるのか、医療需要はどうなのか、そういうところを住民の方にちゃんと御説明しないと、今回の進める方向性として出された意見について責任を持って説明しなければいけないということで、説明会を開催したと御理解いただきたいというふうに思っています。 今、人口動態でだんだん少なくなっておりますので、それから高齢化率が特に50%を超える地区が六つ以上ありますので、そういうことも考えますと、早期に整備しなければならないし、いろんな形で先々を見据えて、そして、末永くずっと医療体制を整えるということで、今回の苦渋の決断をさせていただきました。 私もいろいろ市長から職員にメッセージいたしますけれども、やはりトップとして決断する場合には、いろんな御意見もあるのは重々承知いたしておりますが、これからの将来を見据えた中でどの道がいいのか、右なのか、左なのか、真ん中なのか、そこを決断させていただいたということで御理解いただきたいというふうに思います。 ◆13番(黒木金喜) 分かりましたが、先ほど市長の答弁の中で、今後の診療所に関する説明会を12月22日と23日に開催するということなんですが、これも、前回の無床化と同じように、説明をして、決まったことをこうなんですよということじゃなくて、例えば、後でまた質問するんですけれども、農産加工所に今度造りますよと、これについては非常に反対が多いんですよ。 検討委員会で決まったことを尊重するということなんですが、検討委員会で決まったことについて市民は反対だと、そうなってきた場合には、市長としてはやっぱり東郷の人に寄り添うような気持ちで、場所を変えると、覆すと、こういうようなことは考えていないのかどうか。もうそのまま診療所で、検討委員会で出されました東郷農産加工所に造りますよという形で押し切っていくのか、そのあたりをお聞きします。 ◎市長(十屋幸平) 検討委員会の中でもいろんな場所の選定がありました。例えば、小学校のグラウンド跡地とか、もっと別な場所にとか、そういう中で候補地が五つぐらいありましたね。その中で、検討委員会、これはやはり区長会を代表する方、それからまちづくり協議会の会長、それから一般公募した住民の方々が、そういう意見をいっぱい出していただきました。その中で、最終的にここの農産加工施設の道の駅のところを選ばれたと。 私は、前の議会でも言いましたが、造る場所については意見を尊重したいということをこの場で言ったと思います。ですから、その中で決まったことを尊重させていただきたいということで、御答弁をさせていただきました。 ◆13番(黒木金喜) 市長が意見を尊重したいということであれば、もう変えないということで理解すればいいんですか。市民はやっぱり説明会に行って、この場所については問題があるよと、あるいは、こういう病院の無床化に伴う説明会でいろいろ意見を述べましたよね。それに伴って、こういうことを整備していきますよということでやっていかないと、もう市が決まったことだからもう駄目だよというようなことであれば、また全く病院の無床化と同じような説明会になってしまうんじゃないかなという感じがするんですよ。そのあたりはどうですか。 ◎市長(十屋幸平) 検討委員会の中でも、課題は様々、災害の対応とか、それから先ほども御答弁しましたように、これから先の東郷地域のまちづくりをどういうふうに考えるかということで、ゾーニングという話が出ておりましたけれども、私どもが知り得ている情報におきましては、さきの質問の中で答弁もありましたけれども、平成30年3月、東郷町商工会、東郷みらいまちづくり委員会というのが、この11ページに、小さな拠点ということで、道の駅のところを示されておりまして、そこに、ここに集約すべきだということが明確に書かれております。こういう意見等もやはり踏まえまして、やっていかなければならないというふうに思っておりますし、もう一つは、私、この東郷地域ずっと見ていますと、やはり昔の東郷地域のまちのつくり方として、庁舎がある近辺、金喜議員言われたように、あの近辺が一つの中心地であったということを理解いたします。 今、いろんな社会情勢が変わってきた中で、暮らしをどうするか、交通インフラをどうするか、そういうところを、暮らしていく中で、一番やはり高齢化が進むことによって、高齢者の移動手段の確保であったり、物をどういうふうに生活の中で、暮らしの中で買物するかとか、医療を受けたときにいろいろ動くんではなくて一か所でできるような、いわゆる国のほうで示されております小さな拠点という考え方、こういうことも総合的に勘案して、検討委員会の方々はこの場所を選んでいただいたというふうに思っております。 昨日もありましたけれども、災害のL1、L2、千年に一度、百年に一度、数十年に一度、そのときにL2だと東郷地域は全部つかりますね。その中でも千年に一度ということも検討して、小学校の運動場のほうがいいんじゃないかとか、そういう議論も実際あっております。ですから、そういうことも全部総合的に勘案して、検討委員会のほうでは道の駅のところの農産加工施設のところがいいんではないかということで、選定をいただいたというふうに理解をいたしております。 ◆13番(黒木金喜) 場所については、後で長倉理事にもお聞きしますけれども、東郷町の商工会の会長と話をしました。道の駅ということは私は言っておりませんと、道の駅周辺と言っておりますと。道の駅周辺ということは、小学校跡地ということも含まれるわけですよね。味工房に持ってきてくれということは言っていませんよと、言っておるんですよ。ですから、そのあたりの捉え方が非常におかしいんじゃないのかなという感じがします。 今から長倉理事に質問いたしたいと思いますが、病院の無床化に伴う説明会で出ましたこの①の協定の問題とか、通院手段の問題、分遣所、新築・改装、これ、答弁いただきましたので分かりました。 じゃ、次に、この診療所整備についてちょっと質問をいたしたいと思いますが、診療所を建てたら、50年間はもう動かせないんですよね。非常に重要な問題だと思います。結局、整備検討委員会の皆さんは、非常に真剣に議論をいただいたと思いますけれども、11月4日の診療所整備検討委員会の資料を見せていただきました。その中で、整備候補地の比較という表がありました。この中で4か所ほど、そして、評価できる点と問題点というのが出ておりました。これを見ますと、東郷町農産加工施設は問題点は二つしかないと、これ見て私はびっくりしました。こんなことがあるはずはないと、よくこれで皆さんここに決めたなと思っておるんですけれども。 私も設置場所については、数名の方といろいろ検討しました。場所については、やっぱり道の駅、旧東郷小学校、役場と東郷病院の4か所をどうだろうかということで、小さく六つの項目を選んでABCをつけてもらいました。六つの項目としては、施設周辺の整備はどうなのか、いわゆる福祉ゾーンなのか、商業ゾーンなのか。それから関係者の同意はどうなのか、いわゆる商工会の同意が取れておるのか、あるいは出荷者協議会、青柳先生。あるいは、今度は3番目としては衛生面、感染症対策とか、不特定多数の方が道の駅にはいっぱい参るわけですから、その問題。それから災害面、それから交通環境、いわゆる駐車場がどうなのか、あるいは道路の入り口とか、交通事故はないかどうか。それから救急体制はどうなのか。こういう六つぐらいの項目でABCをつけてもらったんですが、東郷病院と東郷役場とがやっぱり一番いいんじゃないかというふうに、関係者で協議して、ここがいいなということでしたんですが。 農産加工施設でもう議事録に出ていますが、決めましたということで、これはもう全く納得ができません。何か恣意的に、農産加工施設がいいようなそういう会合になっておるんじゃないかなという感じがしてならないんですよ。 理事にお聞きしますが、東郷町商工会や青柳病院の先生や道の駅の出荷者協会には、事前に説明したんですか。私が聞いたところによりますと、道の駅の関係者、5店ほど入っておるんですが、聞いていないと。青柳先生にお聞きしましたら、市役所から味工房に診療所が来るということは聞いたけれども、私からは来るなとかこういうことも言えないと、そういう立場ではないと。また、その後、市からも会いたいという話がありますけれども、私は会わないということでもう返答しております、断っております。それから、出荷者協議会の皆さんは協議しておるようですが、出荷者協議会の皆さんは、加工施設には反対と言われております。このように周辺の皆さんが反対しているのにそこに入っていくというのは、どうしても納得ができません。 また、長倉理事は、建設場所は味工房からもう変えることはできないんだということで、出荷者協議会の会長に言い切ったそうでありますが、東郷病院の無床化と同じでありまして、市の言うことなら絶対聞けと、一刀両断でもう全てすぱっと切ってしまうと、意見は聞かないと。そういう態度は非常におかしいと思うんですよ。ましてやこんな資料で、問題点はたった二つしかないんですよ。ほかの項目は問題点いっぱい書いていますよ。これ見ますと、みんな反対している。先生も反対、感染症も問題がある。駐車場は1日何台車が来ますか、買物客は何人来ますか、調査しましたか。答弁お願いします。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) まず、地元の方々への御説明というか、関係者への御説明という話でございますけれども、議員もおっしゃいましたように、青柳先生に対しましては、議論の中で話題が出るタイミングを捉えて、私と市長と一緒になって御説明を申し上げました。そのときのお返事はいろいろあったと思いますけれども、一応基本的には、市が考える方向性について、特段それについて申し上げる立場でないという趣旨であったと思います。その中身は、その後、やはり検討委員会のところで、具体的に道の駅周辺でという議論が出たタイミングの近くで、もう一回お会いしたいという話を申し上げましたけれども、そのときは電話でアポを取ったときに、電話のほうで、申し上げる立場ではございませんという御返事をいただいております。 それとあと、道の駅の出荷者協議会につきましては、やはりそういった議論が出ますので、これはまだ決まった話ではございませんでしたので、場所について道の駅周辺が出るというタイミングにおきまして、特に農産加工施設という名前が議論された直後に、いわゆるそこの関係者として農政のほうで、もしそういうふうになったときに対応ができるのかどうかという趣旨から、御相談はしていると思います。そのときのお話としても、一応基本的には市で決められることというような御返事をいただいたというふうに伺っております。 その後、場所が決まりました後に、病院と私どもがお伺いしまして、出荷者協議会の会長さん以下に御説明申し上げましたけれども、そのときにも同じような、市が決めることという返事のほかには、やはり一つは、いわゆる商業ゾーンであるということで懸念はあるというようなお話はいただいたところでございますが、市が決めることであるという御返事もいただいたところであります。 商工会につきましては、具体的に接触をしているところではございませんけれども、先ほど市長が申し上げましたように、道の駅周辺でというような報告書も出ているということは、認識しているところでございます。 それとあと、駐車場のことを御質問があったと思いますけれども、駐車場につきましては、議論の中でも、いろいろあったときに足りるのかという話がありました。今、イベントとかあったときにいっぱいになりますがというお話がありましたけれども、その中で、いわゆる候補地の一つでありましたあくがれ駐車場、ああいったところを職員が使ったりとか、そういったことでいろいろ考えながら、今後の整備計画の中で交通計画も含めて、交通というのはあそこの駐車場の中での車の流れも含めまして、設計の中でも検討していくということで御理解を得たところでございます。 ◆13番(黒木金喜) 青柳先生のところに行かれている患者さん何名かに聞きました。びっくりしていました。目と鼻の先に何で診療所を持ってくるんだと。例えが悪いですけれども、同じものを売っている店の真ん前に、また同じものを売っているような店屋が来るようなことじゃないですかと、何を市は考えているのかと。おかしいんじゃないかと思いませんか。 そして、道の駅1日何台、何人来ますか、買物が。車が何台来ますか、調べましたか。1日に1,200人来るんですよ。そのほかに図書館もあるんですよ。車が半分駐車場を占めたら、あそこの買物に来る客はどうするんですか。1日1,000台来るんですよ。理事、答弁お願いします。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) 車の台数そのものを具体的に調査は改めてしてはおりません。ただ、先ほども申し上げましたように、時間帯、そして診療所、駐車場の利用の在り方、そして、その中の流動等を検討する中で、対応してまいりたいと考えております。 ◆13番(黒木金喜) そこをもう少し検討してくださいよ。 次に、農林水産部長にお聞きしますが、農産加工施設は平成11年に国の補助事業で造られておると思いますが、用途を変更するということであれば、補助金の変更があるんじゃないかと思うんですよ。農産加工施設は、道の駅の取扱いの中で35.2%を占めておる非常に重要な施設でありますし、今も毎日加工して、詩季彩一体となって、6次産業化みたいな形で取り組んでおるわけですよね。そのようなことを、庁内の診療所関係の検討委員会で述べておるのかどうか。そして、補助金の変更はないのかどうか。 出荷者協議会の皆さんは反対だということで、部長のほうにも声が届いておると思いますが、やっぱり内部での検討会の中で、全てイエスということじゃなくて、やっぱり是々非々で市民の声を聴いて、反対ですよという声も出していただかないと、やっぱりいけないと思うんですよ。そのあたり、部長、お願いします。 ◎農林水産部長(児玉貴) 当施設は、平成10年度の県営中山間地域総合整備事業東郷地区ということで県が設置したものを、当時の東郷町へ平成11年4月1日に無償譲与という形で譲与されたものであります。処分制限期間といいますのが令和5年3月18日までと、使用目的については現在、主になされている農産物加工を体験しているということで、これまで議員の御説明にありましたように、これは市内で生産された農産物を使用した加工品の研究開発及び提供、これが主になされておって、道の駅とうごうの出荷者協議会、指定管理を受けておりますけれども、一体となってそこで加工品が生産されたものについては、今後もこの機能をなくすわけにはいかないということで、この件については、内部の協議、庁内の協議の中でも重要な位置づけだということは申し上げておりますけれども、農産加工施設、もし総意として無床診療所がそこの場所に設置された場合は、その機能はなくすわけにはいきませんから、それは新しく設置するべきということで、そういう御意見もしているところでございます。 ◆13番(黒木金喜) 令和5年3月までは用途変更はできないというか、そういうことですよね、部長。 結局、そういう中にあって、ほかに今度は移すということになると、また多額の事業費が発生しますよね、長倉理事。令和5年3月までは使えないというのに、何でこの農産加工施設を選んだんですか。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) 議論の中で、当初私どもが最初にお示しした考え方の中で、高齢化が進む東郷地域におきましては、やはり住民が利用しやすいところにあることがいい、一つの考え方がそれでございます。それともう一つが、お示ししたのが、やはり早期の整備を求める声が強いということで、市の市有地であることが必要だというような中で候補地を上げ、そして議論をいただいたところでございます。 その中で、先ほども市長が申し上げましたけれども、地域住民の代表であります区長会の方々、そしてまちづくり協議会、そして地元の公募委員の方々、そして、そういった区長会とか団体のところは組織内でも議論いただいた上で、この候補地から農産加工施設を選んでいただいたと考えおりますので、その中で協議会として決めたということでございます。 ◆13番(黒木金喜) 区長会と言いましたけれども、私の区では全く下りてきていません。区民は全く知りません。区長個人の意見じゃないんですか。区は臨時総会開いていますか、回覧板やっていますか、確認してくださいよ。 まち協の会長と話しました。まち協はやっぱり東郷小学校の跡地がいいということで、大分述べたと。ところが、押し切られたと、多勢に無勢で押し切られましたということでした。住民の利用がしやすいと言いましたけれども、今の病院でもしやすいんですよ。みんなあそこに病院にかかって、帰りに郵便局でお金下ろしたり、農協で下ろしたり、支所に寄ったり、変わらないんですよ。早期にしたいと答弁しましたけれども、令和5年まで造れないじゃないですか、これは。令和5年3月まで、待たないといけないじゃないですか。そういうことを考えると、どうもおかしいんですよ。 それと、今回、やすらぎ館との連携が切れますよね、道の駅に来ますと。毎年、県からの国保給付金、500万円ほど来ていますよね、毎年。この金がなくなるんでしょう。それじゃなくても非常に厳しい運営が予想されるわけですよ。この会議録を見ますと、国道からの見通しがいいので集客が期待できると書いていますけれども、何が期待できますか。買物に来るお客ですよ、これは。病院に来るお客じゃないんですよ。診療所は黒字になるんですか。理事、お答えください。 ◎地域共生・地域医療推進担当理事(長倉芳照) ここにいろいろメリット、デメリットで上げておりますのは、それぞれ一般的な中で考えたものでございます。もちろんほかの集客施設、いわゆる商店等と違って、診療所がどれほど集客効果があるかというのは、同じ程度あるとは思いませんけれども、やはり日常の中で認識してもらうということは、一つの利用の観点になるのかなということで書いているものでございます。 ◆13番(黒木金喜) どうも納得できません。 それで、今度12月22日の市民説明会でどういう資料を出されて説明していくのか分かりませんけれども、私個人の考えとしましては、問題点としてやっぱりここにたった2項目じゃなくて、もう少しやっぱり上げる。いわゆる東郷町出荷者協議会、商工会、青柳先生の理解が得られておりません、駐車場については毎日1,200名の方が来て、交通事故の心配があります、入り口も問題があります。東郷の人たちは、山陰のほうで今でも十分満足しているんです。なくなったら山陰はまちが寂れますよ。それから、県の国庫給付金500万円もゼロになります。これは申請した経緯も。あの道の駅は問題点はあるんですよ。こういうものも付け加えて説明をしていただきたいと思います。 それから、やはりこれだけの50年に一回の大事業ですから、総合体育館もそうですが、アンケートを取るということで、市長、申し上げておりますが、私は東郷町域の全世帯にアンケートを取って、それを参考にやっぱり決めるべきだと、こういうふうに思っておりますが、市長、最後にそのあたりをお聞かせください。 ◎市長(十屋幸平) るる御意見いただきました。私も、先ほど申しましたように、在り方検討会の中で決めたことを尊重するというふうに答弁していますよね。その中で、先ほど、ごり押しというか、多勢に無勢だったというお話がありますが、その中で一定方向が出されたということ、それから、もし区長の代表がどういう形で住民に下されたか我々ちょっと分かりませんけれども、区長会の代表として御出席いただいたというふうに私どもは理解をしております。会長は別にいらっしゃいますけれども、区の方が代表としていろんな意見を言ったほうがいいだろうということで出てこられたんではないかなというふうに思っております。 ですから、そういうことを踏まえていくと、ここの25ページに書いてあるんですけれども、病院についてということで、課題解決のための取組ということで、道の駅の近くに造ることが、交通や買物等の際に便利になるように、小さな拠点として役割を果たせないか検討するというふうに書かれております。もう御存じのとおりだと思います。その中で、私どももグラウンドのほうの一定規模のどういう道路を入れたらいいかというのを検討しました。そのいろんな検討した結果をお示しして、その中で、検討委員会の中で、やはりここだということで御理解いただいたというふうに思っています。 何もありきでやったわけではなくて、だから、私がここで答弁したのは、在り方検討会の意見を尊重しますというのは、もし、在り方検討会が病院を上の小学校に移せと言ったんであれば、そこに決めたと思います。しかし、今回はいろんな条件を出して、そしてしっかりと議論をしていただいて、当然反対する方もいらっしゃったと、おっしゃったとおりです。ですから、その中の議論を踏まえた中で今回の方向が出たということで、私はそれを尊重したいということで御答弁を申し上げたところでございます。 ですから、いろんな御意見があるのは重々分かりますし、金喜議員が御心配されるように、5年先、10年先、そして50年先にしか建てられない病院をどこに建てるかということは、非常に重要なことだということも重々分かっております。だから、そういう中でしっかりここを選定されたということにつきましては、やはりいろんなものを総合的に検討された結果ではないかなというふうに理解をいたしているところでございます。 ◆13番(黒木金喜) じゃ、市長、アンケートは実施しないということですか。やっぱり10名の方で決められたということは、それはもう真剣に協議されたと思います。私も区長会の代表にも行って話を聞きました、どういうことだったのと。その区長会代表は反対しましたと、やっぱり山陰がいいということで述べましたと。ところがやっぱり多数決ですから、押し切られましたということでありました。 東郷地域の人については、無床化に続いて、場所も山陰じゃなくて、あんな狭い道の駅に建つのかと。東郷は何ぼでも土地があるんですよ、市有地が。広いじゃないですか。役場の跡地も、耐震化がありますから、今度、変えないといけないでしょう。そういうことも頭に置いて、あんな狭いところに行くよりも、広いところに持っていくのが私は筋だと思うんですよ。商工会の人たちも、その本に書いてあるとおりですが、道の駅周辺とは言っていますよね、道の駅とは言っていないんですよ。聞きますと、ここには来てほしくないと言うんですよ、みんな。来てほしくないところになぜ行くんですか。どうしても納得いきません。 結局、今まで以上に、この東郷診療所を造った場合には、病院以上にやっぱりすばらしいものができたなと市民が喜ばれるような、そういうものを造っていかないと、どうも市民の考えと違うような方向に行っているなという感じがしたものですから、質問したところでありますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。なかなか、私が幾ら言っても方向を変えないということであれば、また問題がありますけれども、ひとつ考え直してください。 それから、農畜産業につきましては、先ほど答弁をいただきましたので、分かりました。 ただ、BLについては、昔で言う牛白血病のことであります。市長の答弁で、他の自治体と同様に支援をしていただくということで、大変ありがたく思っております。県内では、早くからこの清浄化対策を進めておるわけでありますが、地域によっては、もう子牛市場で安心・安全な子牛として表示されて取引をされております。そうなってくると、県外のお客さんがやっぱりその地域に集まっていくものですから、どうしても市場間の格差が出ていくということになります。そういうことで、今回、生産者も一緒になりまして、この地域を、延岡・日向地域、東臼杵地域を清浄化しようということで取り組むわけであります。 この牛白血病についてはワクチンがありません。コロナウイルスと同じです。ワクチンがないものですから、それにかかった牛は、母牛も子牛も淘汰しなければならないわけです。非常に経営的にダメージが大きくなります。接種率の答弁をいただきました。延岡地区がかなり清浄化が進んでいるなと思いました。日向地区についてはまだまだだなと思っておりますので、部長、早めに清浄化に取り組んでいただいて、母牛の採血をやっていただいて、汚染されていないかどうかを調査していただきたいと思います。 清浄化については、多額の費用と長い期間を要するわけでありますが、生産者団体、必死になってこの生き残りにかけておりますので、行政の特段の御支援をお願いしたいと思います。答弁は結構でございます。 あと、開パ関係の農地の問題、それから鳥獣被害についても答弁をいただきましたので、よく分かりました。この開パ関係と鳥獣関係、わな猟講習会関係については、先日、市議会の産業建設水道常任委員会と、それから市の農業委員会の皆さんとの懇談会でいろいろ出された意見でありましたので、今回質問させていただいたところでありますし、鳥獣被害に対しましては、猟友会の皆さんも大変取り組んでおりましたので感謝しておりますが、改善ができるところについては改善をしていただくとありがたいと思っておるわけであります。 以上、いろいろ申し上げましたけれども、とにかく東郷の地域に住んでおる方は、コロナウイルスも非常に関心事でありますけれども、一番の関心事は東郷病院なんですよ。無床化になった後、救急車は大変ありがたいわけですが、夜、悪くなったらどうするか。東郷地域の最後の命の砦なんです、診療所は。 そういうようなことで、ぜひ市長は市民の皆さんの声によく耳を傾けていただいて、場所のことについても、体制のことについても変更ができるものならば変更していただくことをお願い申し上げまして、時間が少し余りますけれども、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、13番黒木金喜議員の質問を終わります。 これで、今定例会の一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 明日12月11日は午前10時から本会議を開き、市長提出議案の審議を行います。 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。 △散会 午前11時49分...